津波警報が出た場合の車避難対策

青森県沖の地震で津波警報が出ましたが、今回も多くの人は車で避難したようです。しかし自治体のルールでは、ほとんどが原則として徒歩で避難と定めています。

 

つまりは、自治体が定めたルールを多くの人が守っていないということです。これは以前から起きていたことです。

 

そして、それも無理がないと思います。

今のような寒い季節では、何時間も外で避難することはできませんし、避難所に行っても毛布1枚しか渡されなかったケースがあるという実態があるからです。

真夏に徒歩で避難した人の中には熱中症になりかけた人もいるそうです。

だから、車で避難したいと考える人が多いのはごく自然なことだと思うのです。

 

しかし、道路などの事情が現状のままでは、激しい渋滞が発生して、後ろの車は逃げきれずに津波に飲まれてしまう危険が高いとも思います。

 

そこで、車で避難しても命が守られるように、自治体も住民も、政治家も警察も本気になって様々な知恵を出す必要があると考えます。

そして、素人ながら、私は次のようなことを試してみたらいいのではないかと考えていますので、参考までに載せておきます。

 

1 道路の一方通行化

  津波の被害が予想される地域の道路については、津波警報が発令されたら一方通行にします。これで、通行可能な車の台数を2倍に増やすことができます。

  警報発令時に一方通行になることは、特別な標識で周知し、毎年訓練します。そして、実際に警報が発令されたら、警察や地元のボランティアにより、逆走車の発生を防止します。

 

2 信号を黄色点滅とする

  海岸地帯から避難してくる車が赤信号でストップしてしまわないように、警報が発令されたら、あらかじめ決めておいた信号機が一斉に黄色の点滅になるようにします。これで、車の流れは相当スムーズになると思います。

 

3 道路に接する民家・企業等に駐車スペースを提供してもらう

  あらかじめ協力を要請し、これに応じてくれた民家等の入口に駐車できる旨の標識を出しておき、スペースが空いている限り避難車を吸収できるようにします。

 

4 大きな道路の走行レーンに駐車できるようにする

  片側2車線以上の大きな道路については、走行レーンを駐車場代わりに使ってよいことにします。

 

5 高速道路の開放

  津波警報が出たら、その地域を走る高速道路の走行速度を制限するとともに、走行レーンを避難車両の駐車場代わりに使用できるように開放します。ゲートは開け放ち、料金は取りません。

 

6 空き家・耕作放棄地の活用

  避難車が通行する道路に空き家や耕作放棄地がある場合は、自治体があらかじめ協力を要請し、津波警報が発令されたら、駐車場代わりに使えるようにします。

  必要なら、空き家等の解体や放棄地の整地を自治体の負担で行うこととすれば、協力者が増えると思われます。