
先日図書館で借りた本
予想外に面白かったのは、写真の真ん中の本の真ん中の人である自然人類学者の篠田謙一さんの文章でした。
いわく、現代人(ホモサピエンス)の祖先をたどっていくと、最終的にはアフリカに住んでいたある一人の女性に行きつくのだそうです。研究者の間では「ミトコンドリア・イブ」という名前で呼ばれているとのこと。
ということは、今の人類はみな親戚同士ということになります。国も見た目も言葉も文化も違うけれど、元をたどれば同じお母さんから生まれたのですから。
そして、このことが地球上の全ての人の常識になれば、随分と争いごとは減るのではないかと思いました。
まずは子供たちの学校教育から始めるのがいいかもですね。
それから、篠田さんは、その女性は親の遺伝子の複写ミスで生まれたと書いています。いわば失敗作です。
ところが、失敗せずに、親である原人のDNAを正しく引き継いだ子孫たちはやがて滅亡し、複写ミスで生まれたミトコンドリア・イブの子孫たちは我々ホモサピエンスとなり、現在まで生き延びている。何やら意味深ですよね。
篠田さんは、このような事実を踏まえて、「間違うことは人類の本質である」と書いています。
確かに、こう言われると、失敗することをそんなに恐れる必要がないような気がしてきます (^^)/

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