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やってみっか第25号 何本まで行ける?

今日(6/15)は、「軽トラ窯」(軽トラ1台分の竹を短時間で炭にする窯)で、何本の竹を炭にできるか実験してみました。

 

結果、1.8メートルの長さの竹が百本までいけました。

 

以下は写真ごとの時系列の説明です。

 

1 15:30 枯れた竹に点火。4箇所に分けて同時に点火しました。窯全体で一気に竹を燃やしたかったからです。

 

2 15:45 50本ほど竹を投入した状況。できるだけ不完全燃焼状態にするのがこの製炭法なので、炎が大きい所を狙って次々に竹を投入します。すべて枯れた竹を使ったのでよく燃えました。その分、追加して投入する間隔が短くて忙しかったです。

 

3 16:12 竹を100本投入し終えたところ。これ以上追加できないほどになったので、これで終わりにすると決めました。あとは、一番上の竹がしっかり燃えた頃を見定めることがポイントになります。その見定めたタイミングで一気にフタをしなければならないからです。もたもたしていると完全燃焼して灰になってしまいます。まあ、多少はしょうがありませんが。

 

4 16:15 金属製のフタを被せました。燃え盛る炎に向かっていくのは少し怖いのですが、風上に立って、フタを立てて、それを盾にするように構えて炎に接近していくとよいようです。高温の輻射熱で顔や手を守ることができ、炎が向かってきても防げるからです。

 

5 16:30 煙がほとんど出なくなりました。あとはこのまま半日ほど放置して、完全に鎮火するまで待ちます。もし急いで炭にしたければ、この段階でいったんフタを外して散水すればすぐ炭を取り出せます。この窯の底には透水平板が用いられており、かけた水は平板を通過して土の中に移ってしまいますので、びちゃびちゃの炭になることはありません。

 

6 16:50 フタを開けて中を覗いたところ。しっかり炭になっていました。ポーラス竹炭の出来上がりです。

 

 以上が写真の説明ですが、今回の実験では1時間足らずで100本の竹が炭にできることが分かりました。通常の製炭法とは違って、「消し炭法」といわれる方法ということもあり、主に園芸用に使われる柔らかい竹炭というのが特徴です。割れたり枯れたりしても炭にできて有効活用できるというところもいいですね。