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不信が生んだ最長政権

不信が生んだ最長政権

 

 11月29日に逝去した中曽根元総理の在任期間は戦後5番目の長さだったそうです。一番は現安倍総理ですから、私たちは歴史的な長期政権下で暮らしていることになります。

 しかも安倍総理の場合は戦後最長というだけではなく、11月20日には戦前を含めて憲政史上最長の在任期間となりました。

 その理由についてはいろいろな分析があるようですが、私は旧民主党の政権奪取時に国民に生じた不信感のためではないかと思っています。やると言ったことができなかった民主党と政権移行を讃えたマスコミへの不信です。

 それ故に、再び自公が政権を握った後は、野党やメディアの発信を国民の多くはまともに受け入れなくなったように思います。世の中がネット社会となって国民のマスコミ離れが加速したことも影響したでしょう。だから与党に問題があるといくら批判しても政権交代までには至らない。安倍総理が選挙で連勝した根本的理由はそこにあるのではないでしょうか。

 ですから、安倍長期政権は自身の強さというより国民の不信が生んだ特殊な産物なのではないかと思うのです。

 

  令和元年12月3日