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泣きっ面に泥

泣きっ面に泥

 

泣きっ面に蜂という言葉がありますが、最近の災害を見ているともっとひどいような気がします。大きな自然災害を被ってその後始末をしている最中に、また同じような被害に遭うというようなことが続いているからです。

先ごろの千葉県に続き、今度の東北などの大雨被害もそうです。泣きながら泥のかき出しをしているところに更に泥を浴びせかけられるような雨が降りました。神も仏もあるものかというような気持ちになります。

台風19号ではわが家もキウイの棚が壊れるなどの被害がありました。そして落ち込んでいた時、ある農家さんが口にしていた「ダメージコントロール」という言葉を思い出しました。

農業をやっていれば自然災害に遭うことは避けられないので、受けたダメージを最小限にとどめることと、どうしたら次のダメージを抑えられるかを考えるだけで、落ち込んでいてもしょうがないというのです。強い心だと思います。

それをきっかけに私は、今年のキウイを収穫した後はもっと強い棚を作ろうという気持ちに切り替えました。泥を浴びながらも淡々と前を見るだけです。

 

 

令和元年10月19日