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力士とスプリンター

力士とスプリンター

 

「まるで足の速い力士みたいだな。」

アジア初の開催となったラグビーのワールドカップ初戦をテレビ観戦していての印象です。タックルなどで激しくぶつかり合うのはまさに格闘技。しかも足が速くなければ勝てません。

翌日の本紙「デスク日誌」には「大相撲の力士の破壊力と短距離ランナーのスピードが同時に味わえる」とありました。まさに言い得て妙。これがラグビーならではの面白さなのかもしれません。

そのラグビーの日本代表の世界ランクは10位だとのこと。そして、ラグビーには国籍にかかわらず日本代表になれるルールがあるそうです。いずれも初めて知りました。これだけのランクを占められるのは外国人選手のおかげなのでしょう。

そしてその外国人選手の多さに少し違和感も覚えたのですが、考えてみれば大相撲の世界も国籍は関係ありません。それにそもそも「日本人」のルーツをたどると、様々な地域から渡来した人たちに行き着くそうです。いわば私たちの祖先は「外国人」だったわけです。ならばあまり気にすることはないか。そんなことも思った開幕戦でした。

 

 

令和元年9月21日