隣国の前に隣人

隣国の前に隣人

売り言葉に買い言葉。韓国との関係がぎくしゃくしています。日韓交流を促進しようとして行われていたイベントも相次いで中止になりました。

そのような中、ある韓国の女性が日本の若者と交流しようと訪日したという報道がありました。政府の影響を受けない民間人だからできたのでしょうが、それでも韓国内からは厳しい目で見られる行動でしょう。その勇気に拍手を送りたい気持ちになりました。

折しもその日は、私がある中国人の人から感謝された日でした。文章の添削を依頼された私は、文章一つ一つについて、言いたいことは何かと尋ねながら少しずつ作業を続けてきたのです。

そしてようやく全文が完成して、「これが私の言いたかったことです。ありがとう！」と喜んでくれたとき、その率直な表現に私もうれしくなり、その中国の人をとても身近に感じました。

国同士の関係がおかしくなりかけた際、それを引き戻して良い関係を保とうとする力の源は、政府というよりは、ささやかながらも良い関係を持った生身の人間なのかもしれません。そんなことを考えた日にもなりました。

令和元年９月３日