今日の1枚 ミニ色紙書き

今日の1枚 ミニ色紙書き
 
「熱狂を疑う」とは、「大衆」が熱狂的に何かを支持するようになったら、その是非を疑えという意味のようです。
背景には、大衆は必ずしも正しい判断をしないという分析があります。
 
あるテレビ番組を視ていた時に耳にした言葉で、頭の中が??となったので記憶に残りました。
 
大衆の判断が間違うこともあるということは、民主主義の否定になるのではないか? そんなふうに思ったのです。
 
番組の中ではナチスがなぜ誕生し力を得たのかという分析をしていました。そして、「大衆」が熱狂的にヒトラーを支持したことに注目していました。
 
つまり、ヒトラーが暴力的に権力を掌握したのではなくて、民主主義的な選挙を通じて「大衆」が彼を支持したのだ、ということです。つまりは、あの歴史の汚点は「大衆」によって生み出されたということになります。
 
これを視ていて私は、そういえば、実はこの日本においても、一連の戦争は、実は当時の国民が熱狂的に望んだから起きたとする分析の報道番組のことを想い出しました。国際連盟から脱退した時の国民の喜ぶ映像がとても印象的でした。
 
ひとり軍部の独走ということで終わらせてはいけないかもしれない。「大衆」は誤ることもある。確かにその時、私はそう考えました。それを今回想い起したのです。
 
ということで、民主主義は常に正しい道を選ぶとは限らない。そのように肝に銘じておかなければならない。そう思わせてくれた言葉でした。
 
そしてまた、ぐっと身近なこととして、会議などで「全会一致」となりそうなときも、その選択を疑うという視点を持てるようになるかもしれないと思いました。
 
ある会社の社長が、新しい商品を検討する会議で全員が賛成したら、その商品の販売をやめると宣言して皆をびっくりさせたという逸話も思い出されます。
 
なんか嫌われそうな人間になりそうですが😄、、心に残る言葉でした。
 
日本の哲学者の言葉だそうです🧐