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66歳で天寿まっとう?

先日義弟が亡くなりました。まだ66歳でした。日本人男性の平均寿命は81歳だそうですから、あまりにも早い旅立ちでした。

彼を知る皆がその早逝を嘆いていたのですが、お通夜の席で和尚さんが意外なことを口にしました。彼は天寿を全うしたというのです。

これには少なからず戸惑いました。天寿全うというのは、特に病気にもかからず、平均寿命を超えて長生きした人のことを言うのだと思っていたからです。いわゆる大往生を遂げた方々です。

しかし和尚さんは、たまたま義弟のことを知っている方で、彼の人生を振り返ると天寿全うと言っても不足はないと思うとのことでした。

その時は納得できませんでしたが、日が経つにつれて、確かに人生はただ日数を多く生きたかどうかではなく、その生きた日々がいかに充実していたかで考えるべきかもしれないと思うようになりました。

義弟と私は1歳しか歳が違わないので、彼の死によって自分の人生のこれからを否が応でも考えざるを得なくなりました。そして、まずはこれからの日々を大事に生きていこうと思っているところです。

 

平成30年10月9日